オリンピック開催地で
更にお役に立てる病院を目指して

東京オリンピック・パラリンピックまで残すところあとわずかとなって参りました。都心では新しい建物が続々と完成し、その日が近いことがうかがえ、気運の高まりを感じます。

東海大学の創立者 松前重義は、昭和49年の医学部とその後の付属病院開設に際し「ヒューマニズムと科学の調和をはかり、新しい医療体制の確立をめざす」「患者さまの精神的な支えとなり、心あたたまる人間性豊かな病院を建設する」と宣言しました。ホスピタル(病院)は、東京五輪招致のキーワードともなった「おもてなし」(ホスピタリティー)を語源としており、創立者は、科学の先端を追求する大学の病院であっても、その技術は人間性優先の基に施され、病める人々へのホスピタリティー(おもてなし)となって還元されるべきと説いた訳です。

私ども付属東京病院は、昭和58年12月に東海大学2番目の病院として開院し、都心で創立者の教えを守りながら、36年間地域医療の担い手として励んで参りました。この間、本邦は「人生100年時代」と言われるごとく、超高齢社会が早い速度で深刻化しつつあり、それに伴って医療を取り巻く環境は大きく変化しています。

このような世にあって病院と医療者は、変化を恐れず様々な知恵を絞って、より良き医療の提供に務める必要があり、我々はこれまで以上に、その取り組みに注力して参ります。また私たちは、病める人々を慈しむ心、出来ることを速やかに施す精神を常に心がけ、創立者が目指した「患者さまの精神的な支えとなり、心温まる人間性豊かな病院」を、より高いレベルで達成して参ります。皆さまに更なるご信頼を頂けますよう、大学人としての研鑽を怠らず邁進致しますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

病院長

西﨑 泰弘